ＥＤ治療薬の先発医薬品とジェネリック医薬品について

ＥＤ治療薬の先発医薬品（新薬）とジェネリック医薬品（後発医薬品）の違いやメリット・デメリットについてご紹介します。

ＥＤ治療の先発医薬品とは？
ジェネリック医薬品のメリット
ＥＤ医薬品の特徴とは？
ＥＤ医薬品の選択方法
人気のＥＤ治療薬

ＥＤ治療の先発医薬品とは？

ＥＤ（勃起不全）の先発医薬品と言えば、米国ファイザー社が開発したバイアグラがあまりにも有名です。日本国内では１９９９年から発売されており、２０年に渡る実績を持っているＥＤ治療薬であり、世界的にも最も有名なＥＤ治療薬ではないでしょうか。

そもそも、このバイアグラが発売される以前には、経口薬（飲み薬）としての有効なＥＤ治療薬は存在していません。バイアグラこそが、事実上、ＥＤ治療薬の元祖と呼べる存在なのです。

日本では２０１４年５月に、このバイアグラの成分としての特許が切れました。それに伴い、数々の後発医薬品・・・つまり、ジェネリック医薬品が各医薬品会社により製造・販売されています。

ジェネリック医薬品のメリット

ジェネリック医薬品とは何なのかと言えば、先発医薬品と同一の主成分を持った医薬品のことです。新しい薬が開発されてしばらくの期間は、その開発者が特許を守られて、優れて効果があり、人気も高い新薬を独占的に販売することが可能となります。

しかし、その特許は永遠ではありません。開発された医薬品を、より安価に、より多くの患者に供給することを目的として、開発された医薬品の成分の特許は、やがては切れるようになっているのです。

ジェネリック医薬品は、特許の切れた先発医薬品の成分を、そのままコピーしたものです。そのため開発費用が大きく抑えられています。結果として、薬の値段を下げて、市場に供給することが可能となっているわけです。

つまり、ジェネリック医薬品の利点は、先発医薬品に比べて安価なことなのです。
もちろん、それはＥＤ治療においても同様で、バイアグラよりも安いジェネリック医薬品を選択することで、経済的なメリットを使用者にもたらすことが出来ます。
同じ成分であるのであれば、より安い方が良いとも言えるわけです。

ＥＤ医薬品の特徴とは？

国内で認可・販売されているＥＤ治療薬は、３種類です。

ファイザー株式会社のバイアグラ（シルデナフィル）、１９９９年に発売開始。

バイエル商品株式会社のレビトラ（バルデナフィル）、２００４年に発売開始。

日本イーライリリー株式会社が製造し、日本新薬株式会社が販売するシアリス（タダラフィル）、２００７年に発売開始……があります。

これら３種類の薬品は全てＥＤ治療薬として有効なものですが、それぞれに特徴があります。

バイアグラ（シルデナフィル）、最も有名なＥＤ治療薬という知名度があります。作用時間は４時間ほど、食後１時間以降に服用し、服用後３０～６０分で効果が現れ始めます。作用が持続する時間は４時間です。

レビトラ（バルデナフィル）、服用後に素早く効果が現れてくれます。食後３０分以降に服用し、１５分～３０分で効果が現れ始めます。作用は１０㎎で４時間、２０㎎で８時間です。

シアリス（タダラフィル）、作用時間が長いことが特徴です。食前に服用することが可能です。服用後、３０～６０分で効果が現れ始めます。持続時間は、何と３６時間もあります。自然な勃起となりやすいのも特徴です。

※それぞれのジェネリック医薬品は、バイアグラ、レビトラ、シアリスという商品名ではなく（　）内の主成分が配合された、別の商品名を持つ医薬品などがそれにあたります。医薬品としての効果は、もちろん、それぞれの主成分と同等のものとなるわけです。

ＥＤ医薬品の選択方法

３種の医薬品には上記のように、それぞれの特性が存在しています。ベストの医薬品を選ぶためには、個人のライフスタイルに、どの医薬品が適しているかを考慮することが大きいわけです。

もちろん、個人が抱える疾患などにも影響を受けるため、医師とのコミュニケーションが適切であればあるほどに、より良い選択につながります。

医薬品の性能だけを見れば、より後年になって開発されたものの方が優れているようにも見えますが、経口ＥＤ治療薬の初代であり、代名詞的な存在であるバイアグラには使用者が持つ信頼感やブランド力という武器もあります。

何より、医薬品はそれぞれの使用者の体質や病歴、健康状態にも影響を受けるため、どれが自分にとって最良の医薬品かを選び出すためには、事実上、試してみるしかありません。
３種の医薬品が持っているそれぞれの特性を把握しつつ、自分のライフスタイルにマッチするものを医師と相談しながら選択していく。それがＥＤ治療薬選択における、最適解への道となるわけです。